【30代女性】朝起きたら首が動かせない!?寝違い改善の症例【岩倉市の接骨院】

2026年08月6日

こんにちは!いわくら肩甲骨骨盤接骨院です!

朝起きたときに首を動かそうとして、急に強い痛みが出た経験はありませんか?
寝違いは、寝方だけが原因ではなく、普段の姿勢や仕事、育児などで首や肩に負担がたまっていると起こりやすくなります。

今回の患者さんも、以前から首に痛みを感じることはありましたが、動かせないほどの痛みは初めてでした。
今回は、朝ベッドから起き上がる際に首を寝違え、強い痛みで動かせなくなった30代女性の症例をご紹介します!

来院時の状態と生活背景

患者さんは30代の女性で、6歳と3歳のお子さんを育てながらデスクワークをされています。
下のお子さんは現在も抱っこが必要で、仕事と育児の両方で首や肩に負担がかかる生活が続いていました。
朝、ベッドから身体を起こそうとした際に首へ強い痛みが走り、その後は首を前後左右に動かすことが難しくなりました。

これまでにも首が痛むことは数回ありましたが、「時間がたてば落ち着くだろう」と特別なケアは行っていませんでした。接骨院で施術を受けることや、身体の状態を詳しく確認してもらうことも今回が初めてでした。

来院時の痛みは、痛みがない状態を0、耐えられない痛みを10とするペインスケールで10でした。首を少し動かすだけでも痛みが強く、日常生活やお子さんの抱っこにも支障が出ている状態でした。

初回時所見

触診では、右側の肩甲挙筋に特に強い疼痛と圧痛を認めました。

肩甲挙筋は、首の上部から肩甲骨の内側上部につながる筋肉です。
肩甲骨を引き上げる働きがあり、抱っこで肩をすくめる動作や、パソコン作業で頭を前に出した姿勢が続くと緊張します。

左右の僧帽筋にも疼痛と圧痛がありました。
僧帽筋は後頭部から首、肩、背中に広がる大きな筋肉で、頭の位置を保ち、肩甲骨を動かす役割を担います。デスクワークや前かがみの姿勢が続くと、頭と腕の重さを支えるために収縮し続けます。長時間の同じ姿勢や前かがみ姿勢は、首から肩、背中にかけての筋緊張につながります。

首を前に倒す屈曲動作で痛みがあり、後ろへ倒す伸展動作と左右を向く回旋動作では、さらに強い痛みが出ていました。可動域も大きく制限され、肩甲挙筋と僧帽筋には硬結を認めました。
一方、腕や手への痺れはありませんでした。

肩甲骨の内側同士の距離は14センチあり、当接骨院で女性の目安としている9~11センチより広い状態でした。これは肩甲骨が外側へ開き、背中が丸くなった姿勢を示します。肩甲骨が外側へ開くと、肩甲挙筋や僧帽筋はゴムを引き伸ばしたような状態で頭と肩甲骨を支え続けます。

以上の所見と発症状況から、肩甲挙筋と僧帽筋の強い緊張を伴う寝違いによる急性頚部痛を疑いました。

寝違いとは

寝違いとは、睡眠から目覚めた際に、首の後ろや首から肩にかけて痛みが生じ、首を動かしにくくなる状態の総称です。

睡眠中に不自然な姿勢が続くことで起こる筋肉の血流低下筋けいれん、頚椎の後方にある椎間関節を包む関節包の炎症などが主な要因になります。

寝違いは、寝ている間だけの問題ではありません。
普段から首や肩の筋肉が柔軟に動いていれば、寝返りや枕の高さが多少変わっても負担を分散できます。しかし、筋肉が硬く、肩甲骨や頚椎の動きが低下していると、わずかな姿勢の変化でも一部の筋肉や関節に負担が集中します。

コップへ少しずつ水を注ぎ続けると、最後の一滴で水があふれます。寝違いも同じで、朝の起き上がり動作は最後のきっかけであり、それまでに蓄積した負担が強い痛みとして表れた状態です。

痛みが自然に引いても、筋緊張や動きの偏りを残したまま生活を続けると、同じ場所へ負担が集中します。損傷した筋肉の修復過程で柔軟性の低い線維性組織が残る状態を「線維化」と呼びます。また、筋肉の一部が持続的に収縮し、硬い塊のように触れる状態が「硬結」です。

線維化や硬結が残ると筋肉の伸び縮みが小さくなり、首や肩甲骨の動きがさらに低下します。
その結果、同じ動作で負担が集中し、寝違いを繰り返す原因になります。

今回の寝違いの原因

今回の寝違いは、デスクワーク、子育て、日頃のケア不足が重なって発症した状態です。

デスクワークでは、画面を見るために頭が前へ移動し、肩甲骨が外側へ開きます。
この姿勢では、肩甲挙筋と僧帽筋が頭を後方から支えるため、力を入れ続けます。
さらに、お子さんの抱っこでは腕で体重を支えながら肩を持ち上げ、身体を左右どちらかへ傾けます。抱っこを繰り返すことで、首から肩甲骨にかけて左右差が生まれ、右側の肩甲挙筋へ特に強い負担が蓄積しました。

過去に首が痛んだ際、痛みが引いたあとも筋肉の硬さや肩甲骨の動きは残っていたと思われます。
その状態で仕事と育児を続けた結果、右肩甲挙筋と左右の僧帽筋が限界まで緊張し、起き上がる動作をきっかけに炎症と強い痛みが表れました。

痛みが出ている場所だけをケアしても、首を引っ張っている僧帽筋や背部の筋肉、外側へ開いた肩甲骨の位置が変わらなければ、再び同じ場所へ負担が集中します。
そのため、炎症部位だけでなく、首、肩、背中、肩甲骨まで範囲を広げて確認する必要があります。

施術内容と経過

初回来院時は痛みが10段階中10と非常に強く、炎症部位へ強い手技を行うと刺激によって痛みが増すため、右肩甲挙筋部への超音波施術とハイボルテージ施術を中心に行いました。

ハイボルテージ施術は深部の痛みを抑える目的で、超音波施術は微細な振動により炎症部の回復を促す目的で使用します。今回は痛みと炎症の状態に合わせて刺激量を調整しました。

炎症が疑われる右肩甲挙筋部には強い手技を行わず、頚部から背部にかけての筋緊張を緩めました。
また、炎症部位以外にある僧帽筋や背部の硬結には手技を行い、次に負担が集中する場所を残さないよう対応しました。初期の施術頻度は週3回としました。

1週間後、痛みは10段階中6まで低下しました。
首を動かした際の痛みが残っていたため、超音波施術とハイボルテージ施術を継続し、硬結部への手技と無理のない範囲でのストレッチを行いました。この時点から通院頻度を週2回に変更しました。

2週間後には痛みが10段階中3となり、首を動かした際の痛みと可動域制限が減少しました。施術頻度を週1回に変更し、超音波施術とHV施術に加えて、姿勢矯正と肩甲骨の可動域改善を目的とした肩甲骨はがしを開始しました。

4週間後には痛みが10段階中1~2となりました。この段階で、強い痛みへの対応から再発予防を目的とした施術へ切り替えました。超音波施術とハイボルテージ施術を終了し、残っている硬結への手技、ストレッチ、姿勢矯正を中心に行いました。

現在も良い状態を維持するため、週1回の施術を継続しています。肩甲骨の内側同士の距離は14センチから10センチとなり、外側へ開いていた肩甲骨の位置と動きにも変化がみられています。

寝違いに関するQ&A

Q1.痛い場所は揉んでもよいですか?

A.発症直後に熱感や強い圧痛がある場所を強く揉むと、炎症部への刺激が増えます。痛みが強い時期は、無理に揉まず、首を大きく回すストレッチも控えてください。

Q2.寝違いは放置してもよいですか?

A.痛みだけが落ち着いても、筋肉の硬結、首の可動域制限、肩甲骨の位置の乱れが残ると再発につながります。過去に何度も繰り返している場合は、痛む場所だけでなく首から背中、肩甲骨の状態まで確認することが重要です。

Q3.接骨院が初めてでも大丈夫ですか?

A.初めての方には、痛みが出た経緯、首の動き、圧痛、痺れの有無などを確認し、身体の状態と施術内容を説明してから進めます。強い刺激を無理に行うことはありません。

Q4.寝違いを繰り返さないために大切なことは何ですか?

A.首だけでなく、肩甲骨や背中まで動かす習慣をつけることが大切です。デスクワークでは30分から1時間ごとに姿勢を変え、肩を後ろへ回して肩甲骨を動かします。抱っこの際は左右の腕を交互に使い、片側だけへ負担を集中させないようにします。痛みが落ち着いたあとも筋肉の硬結や可動域制限を残さず、継続してケアすることが再発予防につながります。

再発を防ぐために

今回の寝違いは、朝の起き上がり動作だけで突然起こったものではありません。デスクワークによる前かがみ姿勢、抱っこによる左右への負担、過去の痛みをそのままにしていたことが重なり、肩甲挙筋と僧帽筋へ負担が蓄積していました。

強い痛みがある時期は炎症部への刺激を抑え、痛みが減少してから硬結、肩甲骨の動き、姿勢へ施術範囲を広げることが大切です。痛む場所だけではなく、その筋肉を引っ張っている周囲の筋肉や肩甲骨まで整えることで、同じ場所への負担を減らせます。

「朝起きたら首が動かない」「寝違いを何度も繰り返している」「痛みが引いても首や肩の硬さが残る」という方は、我慢を続けず身体の状態を確認しましょう。首の痛みだけでなく、仕事や子育てでどの部分へ負担が集中しているのかを一緒に整理し、現在の状態に合わせたケアをご案内します。
同じようなお身体の状態でお悩みの方はお気軽にご相談ください!

店舗情報

いわくら肩甲骨骨盤接骨院の外観

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