シンスプリント

- 走るとすねの内側が痛む
- すねの内側を押すと痛む
- よく走ったりジャンプなどの運動をする
- 運動後にすねの内側が痛む
走り始めはすねの内側がジンジン痛む。温まると軽くなるけれど、走り終わるとまた痛い——部活生・ランナーを悩ませるシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)。「走りすぎだから休め」だけでは、たいてい再発します。
![]() | シンスプリントの痛みは骨の表面を包む「骨膜」が筋肉に引っ張られ続けた悲鳴。休めば炎症は引きますが、引っ張る原因は休んでも消えません。 |
すねの痛みは「骨膜の悲鳴」
ふくらはぎの深部の筋肉(後脛骨筋・ヒラメ筋など)は、すねの骨(脛骨)の内側に付着しています。走る量が増えると、この筋肉が骨の表面の薄い膜(骨膜)を繰り返し引っ張り、すねの内側の下1/3あたりに炎症が起こります。これがシンスプリントです。

📍 POINT
放置して走り続けると、疲労骨折へ進行することがあるのがシンスプリントの怖いところ。「片脚ジャンプでピンポイントに痛む」「押すと1点だけ鋭く痛い」場合は要注意です。
引き金は「つぶれた土踏まず」
なぜ同じ練習量でも、なる人とならない人がいるのか。鍵は着地のたびにかかとが内に倒れる「回内足(オーバープロネーション)」です。土踏まずがつぶれると、後脛骨筋はアーチを支えるために働き続け、骨膜を引っ張る力が増大します。

📊 研究報告
シンスプリントは走る競技の選手に多く、回内足はその明確なリスク要因として報告されています(Yates & White, 2004/Moen et al., 2009)。つまり足元のアライメント修正は、練習量の調整と同じくらい重要なのです。
✅ セルフチェック
☑️ すねの内側の下1/3あたりが走ると痛む
☑️ 走り始めに痛み、温まると軽くなる
☑️ 押すと広い範囲がズーンと痛い
☑️ 土踏まずが低い/靴の内側が減る
☑️ 練習量が急に増えた・新人戦や大会前
ピンポイントの鋭い痛み・片脚ジャンプで響く場合は疲労骨折の可能性もあるため、早めに見せてください。
いわくら肩甲骨骨盤接骨院の施術

シンスプリントは繰り返しの負荷により筋肉に引っ張られ、下腿に存在する骨膜に炎症が起こります。
骨膜とは骨を覆う膜のことで筋肉の奥深くに存在します。
超音波では通常の手技や電気では届かない深い部位までアプローチができ、組織の修復や消炎効果が期待できるためシンスプリントの症状にも効果が期待できます。
シンスプリントは原因筋(ヒラメ筋、前脛骨筋、後脛骨筋)が骨膜を牽引してしまうことにより発生します。
この原因筋の中には奥深くに存在する筋肉もあり、表面の筋肉のみでなく奥深くの筋肉までアプローチできないと根本的な治療にはなりません。
ハイボルテージを使用すると表面のみでなく奥深くまでの筋肉までアプローチすることができ、疼痛緩和の効果も期待できるためシンスプリントにも効果が期待できます。


シンスプリントは繰り返しの負荷がかかることによって起こります。
つまり痛みが引いたとしても何も対策をしなかったらまた再発してしまう可能性が高いです。
スポーツを続けていくためにはそれぞれ個人にあった対策が必要です。
ヒラメ筋や後脛骨筋のストレッチを行うのはもちろん、ご自宅で行えるストレッチなどのセルフケアもご指導させていただきます。
また、偏平足もシンスプリントの原因となりますので、足の指の筋肉のトレーニングや長腓骨筋などの足首を倒す筋肉のストレッチなども行っていきます。
1 検査で骨膜の状態と足元をチェック
疲労骨折が疑わしい場合は無理をさせず、適切に対応します
2 ふくらはぎ深部の緊張をリリース
骨膜を引っ張っている筋肉を丁寧に緩めます
3 足元・骨盤からアライメント修正
回内足・骨盤のゆがみなど、負担の集中を根本から減らします
4 復帰プログラムとセルフケア指導
練習を続けながら治すための負荷調整とテーピングを提案します
片脚ジャンプで1点に響く・夜も痛むといった疲労骨折を疑うサインがある場合も、まずは一度当院で見せてください。検査で画像検査が必要と判断した場合は当院から紹介状をお書きして連携します。
よくあるご質問
Q. 練習を休まないと治りませんか?
A. 状態によりますが、負荷調整とアライメント修正・テーピングを組み合わせ「続けながら治す」道を一緒に探します。疲労骨折レベルは別対応です。
Q. インソールは効果がありますか?
A. 回内足が強い選手には有効な選択肢です。足の検査をしたうえで必要性をご提案します。
Q. ストレッチはどこをすればいい?
A. ふくらはぎ表層だけでなく深部(後脛骨筋)とお尻まわりが重要です。あなたの体に合わせて指導します。
Q. 両脚とも痛いのですが…
A. シンスプリントは両側に出ることも多く、フォームや足元の要因が強いサインです。原因側の修正を優先しましょう。
Q. 大会まで2週間しかありません。
A. 間に合わせるための優先順位(負荷調整・テーピング・ケア)を組みます。まず現状を見せてください。

走るたびのすねの痛みは、頑張りの証じゃなく体からのSOS。
足元から整えて、思い切り走れる脚を取り戻そう。
参考文献
- Moen MH, et al. Medial tibial stress syndrome: a critical review. Sports Med. 2009.(シンスプリントの病態レビュー)
- Yates B, White S. The incidence and risk factors in the development of medial tibial stress syndrome among naval recruits. Am J Sports Med. 2004.(回内足がリスク要因)









