移乗・オムツ交換・入浴介助|介護の動作別「腰の守り方」完全ガイド│岩倉市の接骨院

2026年10月15日

腰痛予防と言われても、「膝を使って持ち上げましょう」くらいしか教わっていない——そんな方が多いのではないでしょうか。実際の現場では、移乗もオムツ交換も入浴介助も、腰にかかる負担のかかり方はそれぞれ違います。

こんにちは。岩倉市・一宮市で開院から延べ2万人以上の施術実績がある、いわくら肩甲骨骨盤接骨院です。今日は介護の業務ごとに、腰を守る具体的なコツをお伝えします。今日の勤務からそのまま使える内容にしました。

いわくら肩甲骨骨盤接骨院のスタッフイラスト

大前提として、人ひとりを人力だけで抱え上げるのは、体の限界を超えています。リフトやスライディングシートが使える場面では、必ず使ってください。そのうえで、使えない場面の工夫をお話しします。

すべての基本:腰を守る4つの原則

岩倉市・一宮市のいわくら肩甲骨骨盤接骨院による、介助時に相手へ近づき膝を使う正しい姿勢の図解イラスト

1 近づく
相手と自分の間に隙間があるほど、腰への負担は増えます。「てこ」の原理で、離れるほど腰にかかる力が大きくなるためです

2 足を広げる
足を前後・左右に開くと支える面積(支持基底面)が広がり、体が安定して腰の踏ん張りが減ります

3 膝を使う
腰を曲げるのではなく、膝と股関節を曲げて重心を下げます。太ももの大きな筋肉に仕事をさせるのが目的です

4 ひねらない
腰から上だけをねじるのが最も危険。足を踏みかえて、体ごと向きを変えます

📍 POINT

4つのうち、今日から確実に変えられるのは「近づく」と「ひねらない」です。この2つだけでも、1日の腰の負担は明らかに変わります。

動作別:腰の守り方

① ベッド上での移動・体位変換

最優先はベッドの高さ調整です。ベッドが低いままだと、それだけで深い前かがみが強制されます。自分の腰〜へその高さまで上げてから始めてください。

岩倉市・一宮市のいわくら肩甲骨骨盤接骨院による、ベッドの高さ調整で介助時の前かがみが減る図解イラスト

また、ベッド柵をまたいで遠くから手を伸ばすのは避け、可能な限り相手に体を密着させるのが鉄則。スライディングシートが使える場面では、「持ち上げる」ではなく「滑らせる」動きに変えられます。

② 車いすへの移乗

最も腰を痛めやすい場面です。ポイントはひねりの排除。

車いすをベッドに対してできるだけ浅い角度で近づけ、移動距離と回転角度を最初から減らしておきます。介助中は足を踏みかえて体ごと回る。そして相手の体を自分に引き寄せてから動かします。腕の力で持ち上げるのではなく、自分の重心移動で運ぶイメージです。

③ オムツ交換

前かがみの時間が長く、じわじわ効いてくるタイプの負担です。ここでもベッドの高さ調整が効きます。

加えて、片膝をベッドに乗せると体を相手に近づけられ、腰の前かがみが浅くなります(施設のルールで可能な場合)。また立ち位置をこまめに変え、常に同じ側からの前かがみを続けないことも左右差の予防になります。

④ 入浴介助

濡れた床・狭い空間・不安定な姿勢と、腰にとって最悪の条件がそろいます。踏ん張りが効かない場所ではとっさに腰でこらえてしまうため、ぎっくり腰の引き金になりやすい場面です。

滑りにくい靴を選ぶ、相手が自力でできる部分は待つ、ひとりで抱えず必ず声をかけて二人介助にする——この3つを徹底してください。「今日は忙しいから一人で」が、数年後の体を決めます。

こんなサインが出たら、無理をしないでください

⚠️ 立ち上がるときに一瞬「つっかかる」
椎間板や関節が悲鳴を上げ始めているサインです。この段階で対処すればぎっくり腰を防げることが多いです。

⚠️ お尻から脚にしびれ感が出る
神経が関与している可能性があります。無理に動かさず、まず状態を確認させてください。

⚠️ 休んでも朝のこわばりが取れない
筋肉の疲労が回復しきらないまま蓄積している状態です。ケアの間隔を見直すタイミングです。

特に脚に力が入らない・排尿の異常がある場合は緊急性があります。それ以外は、まずは一度当院で見せてください。検査で医療機関での画像検査が必要と判断した場合は、当院から紹介状をお書きして連携します。

動作を変えるだけでは限界がある理由

正しい動作を意識しても、そもそも股関節が硬い・お尻の筋肉が働かない状態では、「膝を使う」姿勢すら取れません。しゃがもうとしても股関節が曲がらず、結局は腰を丸めてしまうのです。

つまり動作指導が効くのは、その動作ができる体になっていることが前提です。当院では動作のコツをお伝えするだけでなく、その動作が無理なくできる体づくりまでを担当します。

✅ セルフチェック

☑️ しゃがむと、かかとが浮く(足首が硬い)
☑️ 長座(脚を伸ばして座る)で背中が丸まる
☑️ 片脚立ちで10秒ふらつかずにいられない
☑️ うつ伏せで、かかとがお尻につかない(太もも前が硬い)
☑️ あぐらをかくと膝が高く浮く(股関節が硬い)

2つ以上当てはまる方は、正しい介助姿勢を取りにくい体になっています。動作の練習より先に、体の可動性を取り戻すほうが近道です。

📍 POINT

【選べる施術スタイル】当院では、しっかり関節を矯正する「ボキボキ整体」と、音を鳴らさない「ソフト整体」のどちらにも対応しています。ご希望とお体の状態に合わせてご提案しますのでご安心ください。

実際の来院例:デイサービス勤務の50代男性

岩倉市在住の50代男性・介護職の方。「入浴介助の日は必ず腰が張る。ぎっくり腰も2回やった」との訴えで来院されました。検査では股関節の可動域制限(しゃがむとかかとが浮く)と太もも前面の強い硬さ、そして骨盤の後傾を確認。「膝を使え」と言われても、膝を使える体ではなかったのです。

股関節と太もものリリース、骨盤の調整を行い、しゃがむ動作の練習を段階的に実施。あわせて入浴介助時の二人介助の徹底をお願いしました。数ヶ月後には「入浴介助の日でも腰の張りが軽くなった」とご報告いただきました(※経過には個人差があります)。

よくあるご質問

Q. 職場に福祉用具がありません。どうすれば?

A. 使える範囲での工夫(ベッドの高さ・ひねりの排除・二人介助)を優先します。あわせて、ご自身の体の可動性を上げておくことが最大の防御になります。

Q. 正しい姿勢を意識すると時間がかかります。

A. ベッドの高さ調整は10秒、足の踏みかえは1秒です。慣れると時間はほぼ変わらず、腰の負担だけが減ります。

Q. 腰痛体操はどれをやればいいですか?

A. 状態によって適する体操が違います。反ると痛い方と前かがみで痛い方では逆になることもあるため、検査のうえでお伝えします。

Q. ぎっくり腰になったらすぐ行っていいですか?

A. はい、早いほど回復もスムーズです。急性期に合わせたやさしい施術で対応しますのでご安心ください。

Q. 職場のスタッフ何人かで通いたいのですが。

A. 可能です。同じ職場の方が続けて来院されるケースもあります。ご都合の良い時間帯をご相談ください。

🔗 関連ページ

▶ 腰痛(慢性的な腰の痛み)
▶ ぎっくり腰(急な激痛への対応)
▶ 坐骨神経痛(お尻から脚のしびれ感)
▶ 骨盤矯正(股関節で支える体づくり)
▶ 腰椎ヘルニア(前かがみで痛む方)

いわくら肩甲骨骨盤接骨院のスタッフイラスト

あと10年、20年と続けたい仕事だから。
腰を守る動作と、それができる体を、一緒に作っていきましょう。

参考文献

  • 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」平成25年改訂(介護・看護作業全般に適用拡大。人力のみの抱え上げは原則行わせず、福祉用具の活用を推奨)
  • 厚生労働省・中央労働災害防止協会「社会福祉施設の労働災害防止(介護従事者の腰痛予防対策)」(保健衛生業の腰痛発生率は全業種平均を大きく上回る)
  • Waters TR. When is it safe to manually lift a patient? Am J Nurs. 2007.(手動での患者の持ち上げにおける安全上の限界)
  • Nachemson A. The lumbar spine: an orthopaedic challenge. Spine. 1976.(前かがみ姿勢による椎間板内圧の上昇)

店舗情報

いわくら肩甲骨骨盤接骨院の外観

【いわくら肩甲骨骨盤接骨院】

〒491-0813
愛知県一宮市千秋町町屋堀添6-2
☎0586-82-5190

受付時間

受付時間月火水木金土日祝
9:30~12:30△〇〇〇〇~13:30×〇
15:00~19:30△〇〇〇〇××〇
※祝日通常営業。△第二・第四月曜日は定休日です。
🚗店舗前に駐車場あり

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