【50代男性】インパクトのたびに右肘が痛い|ゴルフ肘とスイングを見直した症例【岩倉市の接骨院/ゴルフ整体】

2026年10月19日

こんにちは!いわくら肩甲骨骨盤接骨院です!

今回は、ゴルフのスイング時に右肘の内側へ強い痛みが出るようになり、日常生活でも重い物を持つ際に痛みを感じていた50代男性の症例をご紹介します。

患者さんの生活背景

患者さんは以前からゴルフをされていましたが、約1年前から再び本格的に取り組むようになり、現在は月4〜6回のラウンド、週3回ほど打ちっぱなしへ通っていました。

数週間前からゴルフ中に右肘の内側へ痛みを感じるようになり、最初はスイング時だけだったものが、次第に重い物を持ち上げる際にも痛むようになりました。ゴルフへ行った翌日まで痛みが残ることも増え、日常生活にも影響が出てきたため来院されました。

また、肘の痛みだけでなく、以前よりトップが浅くなり、身体も回しにくくなったことを気にされていました。スイングが安定しない感覚もあり、「もう少し身体を使って振れるようになりたい」「飛距離も伸ばしたい」という希望もありました。

初回来院時の状態

右肘を確認すると、肘の内側の出っ張り部分、上腕骨内側上顆周辺に痛みがあり、押した際の圧痛も強くみられました。肘の曲げ伸ばしでは軽い痛みでしたが、動き始めには痛みが強く、ゴルフスイングでは特にインパクトの瞬間に症状が増強しました。

主な所見は以下の通りです。

・右肘内側上顆部の疼痛(+)
・圧痛(++)
・肘の屈曲、伸展時痛(+−)
・初動作時痛(++)
・スイング時に疼痛増強
・特にインパクト時に疼痛増強
・重量物を持ち上げた際に痛む
・ゴルフ翌日にも痛みが残る
・ゴルフ時PS9/10
・日常生活PS6/10

さらにスイングに関係する身体の動きを確認すると、肩甲骨、胸椎、股関節の可動域も低下していました。姿勢は猫背傾向があり、肩甲骨同士の距離は18cmでした。この患者さんでは14cm程度が基準だったため、来院時は肩甲骨が外側へ開き、背中も丸くなった状態でした。

痛みが出る部位や動作、ゴルフの頻度、前腕の状態などを総合して、今回は内側上顆炎、いわゆるゴルフ肘が疑われる状態として施術方針を組み立てました。

ゴルフ肘とは?

内側上顆炎は、肘の内側にある上腕骨内側上顆と、そこに付着する前腕屈筋群へ繰り返し負担が加わることで痛みが出る状態です。

前腕屈筋群には、手首を曲げる橈側手根屈筋や尺側手根屈筋、前腕を内側へひねる円回内筋などがあります。これらの筋肉はクラブを握るだけでなく、ダウンスイングからインパクトにかけて手首や前腕を安定させるためにも働きます。

ゴルフではインパクトの瞬間にクラブへ大きな力が加わります。そのとき前腕屈筋群が強く収縮すると、その付着部である内側上顆にも繰り返し引っ張る力がかかります。

イメージとしては、内側上顆が「ロープを固定する杭」、前腕の筋肉が「その杭につながるロープ」です。ロープを何度も強く引っ張れば、固定している部分への負担も大きくなります。

今回の患者さんは月4〜6回のラウンドに加えて週3回の練習を続けており、約1年前からゴルフへ再び本格的に取り組んでいました。以前より練習量とスイング回数が増えたことで、前腕屈筋群と内側上顆への負担が積み重なっていたと考えました。

肘に負担が集中したもう一つの原因

今回の症例では、使い過ぎだけでなく、肩甲骨、胸椎、股関節の動きも大きく関係していました。

ゴルフスイングは、腕だけでクラブを振る動作ではありません。股関節と骨盤の回旋から始まり、その動きを胸椎、肩甲骨、腕へつなげ、最後にクラブへ力を伝えていきます。いわば、下半身から上半身へ順番に力を受け渡していく動きです。

ところが今回の患者さんは、股関節の回旋、胸椎の回旋、肩甲骨の動きがいずれも低下していました。そのためトップで十分な回転を作れず、不足した動きを腕や前腕で補う状態になっていました。

本来は股関節や骨盤、体幹、肩甲骨を使って分散される力が前腕へ集中していたため、インパクトのたびに右肘へ強い負担がかかっていました。

車で例えるなら、本来4本のタイヤで受ける力を1本だけで受け続けているような状態です。
フォームや技術を理解していても、そのスイングに必要な関節が十分に動かなければ、腕や前腕などほかの部位で不足した動きを補うことになります。

患者さんが感じていたトップの浅さや身体の回しにくさ、スイングの不安定さにも、肩甲骨・胸椎・股関節の可動域低下が関係していました。

痛みを優先した施術

初回来院時はゴルフ時PS9/10と痛みが強く、内側上顆部の圧痛も明確でした。
そのため、最初から飛距離やスイング改善を優先するのではなく、まずは右肘の痛みと炎症反応への対応を中心に施術を進めました。

患部には、痛みや炎症の軽減を目的としてハイボルテージと超音波を組み合わせて施術しました。前腕屈筋群の緊張も強かったため、手技で筋肉を緩め、痛みが強く出ない範囲でストレッチも行いました。

また、ゴルフへ行った翌日まで痛みが残っていたため、症状が落ち着くまでは練習頻度を少し減らすようにお伝えし、初期は週2回の施術を行いました。

一方で、患者さんには「スイングを安定させたい」「飛距離も伸ばしたい」という希望がありました。そのため肘への施術と並行して、肩甲骨、胸椎、股関節の動きも確認しながらゴルフ整体を行いました。ラジオ波による温熱刺激、肩甲骨はがし、股関節ストレッチ、回旋に関係する筋肉への手技を組み合わせ、トップからインパクトにかけて、股関節・胸椎・肩甲骨を連動させやすくすることを目的に施術を行いました。

ここで大切なのは、単純に身体を柔らかくすることではありません。股関節、骨盤、胸椎、肩甲骨がそれぞれ必要な範囲で動き、その動きをスイングの中で連動させることが重要です。

技術練習だけを続けても、身体側に必要な可動域がなければ理想のフォームは再現できません。
動かない関節を腕や前腕で補い続ければ、肘だけでなく肩や腰、股関節への負担にもつながります。

12週間の施術経過

2週間後

ゴルフ時の痛みはPS9/10から5/10となりました。初回より痛みは減っていましたが、インパクト時にはまだ症状が残っていたため、ハイボルテージと超音波を継続し、週2回の施術を続けました。

4週間後

ゴルフ時の痛みはPS3/10まで低下しました。強い痛みが落ち着いてきたため、施術頻度を週1回へ変更しました。

この頃からは肘への施術だけでなく、患者さんが希望されていたスイングの安定性や飛距離も踏まえ、肩甲骨・胸椎・股関節へのアプローチを増やしていきました。

12週間後

初回来院時に18cmだった肩甲骨同士の距離は14cmとなり、トップでも身体を回しやすくなりました。

患者さんからは「以前よりスイングが安定してきた」との感想があり、ドライバーの飛距離も約10ヤード伸びたとのことでした。来院時に希望されていたスイングの安定性や飛距離の面でも変化がみられました。

現在もゴルフを続けながら、肘の状態とスイングに必要な可動域を確認する目的で施術を継続しています。

ゴルファーに必要な日常ケア

ゴルフ肘では、施術を受けることだけでなく、普段の練習量や身体のケアも重要です。特にラウンドや練習の翌日まで痛みが残る場合は、現在の練習量が身体の回復量を上回っている状態です。
練習前には前腕だけでなく、肩甲骨、胸椎、股関節まで動かしてからクラブを振ることが大切です。練習後には前腕屈筋群をストレッチし、手首や前腕に強い張りを残したまま次の練習へ入らないようにします。

また、「まだ振れるから大丈夫」と球数を増やすのではなく、その日の痛みだけでなく翌日の状態まで確認して練習量を調整する必要があります。
肘の痛みだけでなく、身体が回りにくい、トップが浅くなった、特定の場所ばかり張るといった変化も、スイング中の負担が偏っているサインになります。

よくある質問

Q.痛みがあっても練習できる?

A.痛みが強い時期に同じスイングを繰り返すと、内側上顆と前腕屈筋群への負担は増えます。完全に休む必要があるかは状態によって異なりますが、少なくとも痛みが増える球数や練習頻度は調整する必要があります。

Q.ゴルフ肘は肘だけ見ればいい?

A.まずは痛みが出ている肘の状態を確認することが大切です。ただし、胸椎や股関節が回らず、肩甲骨も動きにくい状態で腕がスイングを補っている場合は、肘以外の動きも確認する必要があります。

Q.飛距離と可動域は関係する?

A.単純に身体が柔らかければ飛距離が伸びるというわけではありません。重要なのは、股関節、胸椎、肩甲骨などがスイングに必要な範囲で動き、その動きが連動することです。下半身から体幹、上半身へ力を伝えやすくなることで、腕だけに頼らないスイングにつながります。

今回の症例まとめ

今回の患者さんは、ゴルフの練習量が増えたことに加え、肩甲骨・胸椎・股関節の可動域が低下していたことで、スイング時の負担が右肘へ集中していました。まずは肘の痛みへの対応を優先し、症状が落ち着いてからは、患者さんが希望されていたスイングの安定性や飛距離も踏まえてゴルフ整体を行いました。

ゴルフ肘では、単純な使い過ぎだけでなく、「なぜ肘に負担が集中しているのか」まで確認することが重要です。身体の回転が不足して腕や前腕で補っている場合は、肩甲骨・胸椎・股関節の動きまで見直す必要があります。

肘の痛みを我慢しながら練習している方や、以前よりトップが浅い、身体が回りにくい、スイングが安定しないと感じている方は、そのまま練習を続ける前に一度ご相談ください!
いわくら肩甲骨骨盤接骨院では、現在の痛みとスイングに必要な可動域を確認し、今の身体に合わせた施術をご提案します!

店舗情報

いわくら肩甲骨骨盤接骨院の外観

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